なごり雪




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「――こんにちは」
 店のドアが開く音と同時に姿をあらわしたのは、これで来店三回目となる八戒だった。
 悟浄は店のカウンターの前に立ち、伝票を確認していたのだが、その物音に気づいてゆっくりと面(おもて)をあげる。
 そういえば、今回は、平日の夕方に予約が入っていた。仕事帰りに直行したのだろう彼のきっちりしたスーツ姿を初めて見た。一瞬、その姿態を、紅瞳をしばたかせながら見つめる。
「おう、いらっしゃい」
 悟浄は作業していた手をとめた。そしてすべるようにカウンターから出て、本日の予約客である八戒を出迎える。
 平日の遅い時間ということもあり、店内に他の客の姿はない。八戒はぐるりと店内を見回して、そのことを確認していた。そうして、悟浄とふたりきりだとわかると、わかりやすく安堵の笑みを洩らした。
「今日はよろしくお願いします。……さすがに、この時間だとお客は僕だけですか?」
「ああ。田舎だしな。平日のこの時間は、ほとんど開店休業状態だぜ」
「そうですよねえ」
 三度目の来店ともなれば、八戒も要領を得たもので、鞄とスーツの上着、それから眼鏡を悟浄へと渡す。それを受け取った悟浄は、カウンターの後ろにある作り付けの棚に丁寧にしまいこんだ。
「今日は? 前回と同じく、シャンプー・カットでいいのか?」
「はい。前と同じでお願いします」
 にっこりと、八戒は人好きのする笑顔で答える。
 悟浄はその笑みをなんとも神妙な心地で見やり、胸中でこっそりとため息をこぼした。
「かしこまりました。――じゃ、こちらへどーぞ」
 とはいえ、今は仕事中の身である。心中の複雑な思いを決しておくびには出さず、悟浄は営業用の顔で彼をシャンプー台まで案内した。



 ※  ※  ※



 猪八戒という名の青年が、沙悟浄がひとりで切り盛りするヘアーサロン『Cozy』に初めて訪れたのは、今から二ヶ月前の、四月下旬の日曜日のことだった。
 今思い返しても、初来店の時のあの態度は実に奇妙だったと思う。
 店に入るなり悟浄の姿を見た途端、尋常ではないほどに顔をこわばらせて、その場に固まってしまった彼。その、動揺というには怪訝すぎる態度を胡乱に思った悟浄がおそるおそる話しかけて、その男は漸う我に返った。
 そこで、すぐさま平静をとりつくろってからは、あくまでも普通な態度になったから、悟浄も気にしないようにしているのだが――
 彼の髪の毛を初めてカットしている時に、あたりさわりのない事情は八戒の口から聞いた。一応、この町出身である悟浄をしてまったく知らない顔だったから十中八九余所者だろうと思ったら、案の定道外者だった。しかも、悟浄の幼なじみである玄奘三蔵の大学院の後輩であり、彼の誘いを受けて、この春からこの町の高校で臨時教員をしているのだという。そして、悟浄とは同い年になるらしい。
 いくら大学で懇意にしていた先輩からの誘いとはいえ、同じ北海道でも札幌や函館あたりならともかく、こんな東の果てまで道外からわざわざやって来るとはなんとも物好きなことだと、悟浄は感心した。だが、その感心には多分に呆れを含んでいた。
 それでも、八戒はただ静かに笑うだけで、鏡越しに見えるその表情からはその胸のうちはうかがいしれない。
 その笑顔にどうにも居心地の悪さを覚え、悟浄は内心で落ち着かなさげに嘆息するしかなかった。結局、彼は終始当たりさわりのない笑みをたたえながら、最後は馬鹿丁寧に挨拶をしてから店を去った。その頃には他の予約客も来店していたから、悟浄は釈然としない気持ちをもてあましつつも、おのれの仕事に没頭したのだったが。
 初めて八戒を目にしてから、悟浄の胸中にずっとこごっている、もやもやとした言葉にできない気持ち。
 その、どうにも複雑な感情がなんであるか、悟浄にはさっぱりわからなかった。
 ただ、彼のことを考えると、胸のあたりが落ち着かなくなる。なんともすわりがよくない、もやもやとした、わだかまりにも似た思いのようなものが胸裏をよぎる。
 そして、同時に思い浮かぶのは、初めて会った時に見た、八戒の凍りついた白貌。
 もしかしたら、彼は、おのれの“紅”に反応したのではないか。
 本当のところはわからない。けれど、それが真実だとしたら、悟浄にとってはまた違った意味で複雑な気分になる。
 それでも。
 ――きっと、その時の彼の様子があまりにもおかしかったから、ずっと気になるのだ。
 あれから、あんな八戒を見ることはないけれど、だからこそ釈然としないのだろう。そう、悟浄は無理やりおのれの心情に結論づけ、あえて深く考えないようにしようとしていた。
 彼――八戒のことを考えれば考えるほど、どうしようもない深みにはまってしまうような、気がした。



 ※  ※  ※



 美容師としての悟浄の腕前はもちろん確かなもので、八戒にシャンプーをほどこすその手付きも見事なものだった。
 どこのヘアーサロンでも見られる、椅子に腰かけたままで上体を後ろに倒し、頭の部分に洗面台が乗せられ、そこで八戒を洗髪している。彼の顔面は白いタオルで覆い隠しているため、作業中の悟浄からその表情をうかがうことはできない。
 それでも、きっちりとネクタイがしまった首許からわずかにのぞく白い首筋になぜか目が離せなくて、悟浄はちらちらとそこに視線をおくりながらも、困ったように視線を泳がせたりもしていた。
 ――ヤローの首筋が気になるのもどうかしている。
 確かに、八戒は男にしておくにはもったいないほどに整った顔立ちをしている。
 しかも顔だけなら、この町にいるどの女性よりも美人だ。八戒以上の美人といったら、あと思いつくのは三蔵――これまた男だが――くらいなものだろうか。
 しかし、悟浄は当然のことながら、同性にはまったく興味はなかった。自他ともに認める女好きで、この田舎でもセックスの相手にはことかかないほどに。
 だからこそ、――なぜ八戒がこうも気になるのか、不可解で仕方なかった。
 胸中で考え事をしつつも、手はよどみなく動くあたりはさすがにプロである。気がつけば、シャンプーとリンスを終え、八戒の頭に乾いたタオルを巻きつつ、倒していた椅子の背を自動で起こしながらゆっくりと彼の上体を起こすべくその後頭部を支えたところだった。
「お疲れ様でした、っと」
「ありがとうございます」
 上半身が起き上がったところで、八戒はふうと大きく息を吐いた。
 どこが苦しそうな吐息に、ふと悟浄は思い当たった。
「なあ、ネクタイ、外したほうがよくねえ?」
「はい?」
「首。苦しいんじゃねぇ?」
 悟浄の指摘に、八戒は軽く目を瞠った。そして、確かめるように、自らの首許に手をかける。
「……そうですね」
「外しちまえば? 預かるぜ」
「……そうします」
 八戒は小さくつぶやいて、おもむろにネクタイの結び目をゆるめ、ついでにシャツの第一、第二ボタンを外した。
 途端、悟浄の目に飛び込んできたのは、白い首許に浮かぶ、くっきりとした鎖骨の窪み。すべらかな白い肌。なめらかな首筋。
 思わず、視線がそこへと釘づけになる。悟浄はごくりと、彼に気づかれないよう小さく喉を鳴らした。
 ――男のくせに、なんでこうもなまめかしく見えるのか。
 ふいうちで目の当たりにした八戒のそれに内心で焦っているうちに、彼から悟浄へとネクタイが差し出される。
「これを……悟浄さん?」
「あ、ああ! これなっ」
 悟浄はひどくあわてた仕種で、彼の手からネクタイを受け取った。そのまま、ぎこちない動作でカウンター裏の棚にしまう。
 八戒に変に思われたかもしれない。
 どう見ても挙動不審な自分に、悟浄はただ落ち込むしかなかった。


 シャンプーを終えると、次は専用の椅子に移ってカットの作業に入った。
 前面の壁にはめこまれた大きな鏡に映る八戒の顔をちらちらとうかがいながら、悟浄は慣れた手付きで髪の毛を切っていく。
 鏡を通して見る彼はやはり美人だとつくづく思いながらも、その思いを打ち払うように八戒へと話しかけた。
「そういや、今日はなんで平日に? 先生なんて平日のほうが忙しいだろ?」
 過去二回とも、八戒は一ヶ月に一回、日曜日の朝一番に来ていた。
 それが今回は、平日の夕方――あきらかに仕事帰りに立ち寄っている。
 その疑問を口にのせれば、八戒は微苦笑を浮かべた。
「そうなんですけどねえ。これから夏休みまで、部活の遠征やら、研修やらで週末が全部つぶれてしまいそうなんですよ」
 だから、平日に無理やり時間をつくってきました、と告げる彼を、悟浄は意外そうに見つめた。
 高校教師といっても、八戒は臨時採用と聞いたが、正規採用並みの多忙さではないか。
「へえ。でも八戒サンは臨採なんだろ? 部活の引率とかも受け持つモン?」
「……三蔵に押し付けられてしまったんですよねえ。元々、あのひとが顧問をしている部活の代理なんですが、三蔵、今年度は週末はずっと別の業務で札幌に缶詰なんですよ。それで、これからの大会シーズンは全部、僕が監督をすることになってしまってですね」
「三蔵が顧問って、アレだろ、男子バレー……」
 あの学校の男子バレーボール部は、ああみえても、道内では名の知れた伝統ある実力校だ。道外出身の八戒は知らないだろうが。
 新任でいきなりそんなたいそうな部をまかされてしまっては、確かに大変だろう。悟浄は心から同情した。
「悟浄さん、ご存知ですか」
「だってよ、三蔵、ああ見えて高校んときはバレー部のエースで、道大会で準優勝したこともあるんだぜ? こっちに戻ってきてから、優勝めざすっつってバリはりきって顧問になったしさ。ここではユーメイな話」
「そうだったんですね。僕はバレーボールなんてさっぱりだし、ただ現場監督しているだけなんですけど」
「ま、猿――あ、悟空のことな。あいつがいるからダイジョーブなんでない?」
「ええ。思った以上に対外試合が多くてびっくりしましたけど、それも、それだけバレー部が強いってことですからねえ」
 その分、僕も勉強することが多くて大変ですよ、と苦笑を深めながら八戒が微笑む。
 彼の肩にかかった、切り落とされた髪先を床へと払い落としつつ、ふと一瞬だけ、悟浄はなにかに気づいたように手をとめた。
「なあ」
「はい?」
「つかぬコト訊くけど……八戒サンって、学校に行ってない日はナニしてんの?」
「――」
 悟浄の突然の問い掛けに、八戒は軽く瞠目した。湖水色の双眸が、鏡の向こうで丸くなる。
「……そう、ですね……。なに、と言われましても」
「あー、変なコト訊いてごめん。や、単純に、知り合いっつっても三蔵くらいって前に聞いたからさ。だれかと、どっか行ったりとかしてんのかなーと」
 どこか歯切れが悪いいらえを返した八戒へと、悟浄は焦ったように弁解した。
 そんな悟浄の様子に、八戒は困ったように微笑み、軽く吹き出す。
「い、いえ……急にそんなことを言われたから、ちょっと驚いただけです」
「そ、そお?」
「はい」
 おのれの動揺をごまかすように、悟浄は作業の手をゆるめない。なにげなく鋏を持ち替えたりしている悟浄を鏡越しに見て、八戒はやんわりと微笑んだ。
「どこかに行こうにも、正直まだ自分の運転には自信ないし、他に知っているひともいないから、そんな状態で自分だけで遠出するのもなんだかなあと思いますしね。かといって、ここって本当に娯楽施設とかもまったくないですし。仕方ないので、家にひきこもってます」
「じゃあ、呑みに行ったりとかもねえワケ?」
「仕事のつきあいでなら何回かありますけど、それ以外では……。誘うひともいませんし」
 さみしいもんです、と淡々と告げる。
 その笑顔に、悟浄はつと胸を衝かれる心地がした。そして、衝動のままに口にしていた。
「――ならさ、俺と呑みに行かねえ?」
「……え?」
 唐突な誘い台詞に、八戒は信じられないと云わんばかりに、大きく目を見開いた。
 その反応はある意味予想通りだった。悟浄はなおも言葉を続ける。
「休みは俺ら違うからさ。八戒の休みの日の夜とか、あ、平日の夜でもいいけど。一度いっしょに酒でも、どう?」
「悟浄さんと、ですか?」
「ああ」
 鏡の向こうの八戒は、わかりやすく茫然としていた。
 すぐに返事がこないのが、こんなに緊張するとは思わなかった。悟浄は胸をどきまきさせながら、彼からの返事を待つ。
 互いに口を閉ざしてしまえば、髪の毛の先がよどみなく切られていく音だけが、狭い店内に響く。
 無言でカット作業をすすめつつ、悟浄は神妙な面持ちで八戒を盗み見た。
 すると、ふいに八戒は微笑んだ。ひっそりと――なんともいえない、意味深な笑みを口許に浮かべていた。
 その微妙ともいえる笑顔に、悟浄の胸にかすかな軋みが走る。つきり、と痛んだおのれの胸中を、悟浄はあえて見なかったことにした。そして、八戒が漸う口を開く。
「――僕で、いいんですか?」
「よくなきゃ誘わねえっつーの」
「ありがとうございます。そしたら、ぜひごいっしょさせてください」
 それでも、八戒は悟浄の誘いに諾と返した。それに、悟浄はようやく安堵の息を洩らす。
「よかった。そしたら、アンタの都合のいい日にあわせるから」
 なんとか彼から承諾をもらえてよかったと思いながら、悟浄は軽快にカット作業を続ける。そうして、具体的な約束をとりつけたところで、ちょうど本日のカットが完了した。


 ――たかが、同世代の男を呑みに誘うだけでこんなに緊張したのは、初めてだと。
 八戒を店先で見送った後、ひとりになった店内で思わず左手で胸を押さえつつ、悟浄は胸奥にたまっていた息を大きく吐き出した。



 ※  ※  ※



「……八戒って、もしかしてザル?」
 すでに酔いがまわりつつある頭をかかえながら、悟浄は隣に腰かける八戒におそるおそるといった調子で問うた。
 さきに約束した通り、後日予定をあわせた悟浄と八戒は、町の中心部にあるとある酒場で落ちあった。
 たわいもない会話を肴にふたりで酒を呑み始めてから、もうかれこれ数時間たち、とうに日付は変わってしまっていた。
 かなりの酒量を口にしているはずなのに、八戒の顔色はまったく変わっていない。対して、相当酒は強いとの自負があった悟浄のほうがつぶれかかっている。悟浄がここまで酔うことなどめずらしく、たいていは悟浄につきあった相手のほうが先につぶれるというのに、だ。
 当の八戒は、呑み始めた時と同じく涼しい顔をして、手にしていたウイスキーのグラスをあおっている。
「ええ、僕、今まで一度も酔ったこと、ないんですよね」
 これまた涼やかな笑顔でとんでもないことを口にした。
 悟浄はますます頭をかかえた。
「し、信じられねー……」
 そういうことは、最初に言っておいてほしい。と、手前勝手なことを思いつつ、悟浄は深々と嘆息する。
「でも、悟浄さんもかなり強いですよね。僕といっしょにこんなにお酒を呑んで、まだ意識があるひとなんて初めてですよ?」
「あー、そりゃ光栄……」
 あまり褒められた気がしないのは、おそらく隣の彼がまったく酔っていないからだろう。どうにも負けた気分になる。だが、今の八戒の台詞に引っかかるものを覚え、悟浄はふいに横に並ぶ彼を見据えた。
 目があった途端、びくりと、八戒の肩がわずかに揺れる。
「――?」
「そういや、さっきも言っただろ? いい加減、“さん”付けはよせって」
 酒を呑みかわしているうちにすっかり打ち解けたこともあり、互いの名に敬称をつけあうのはやめようと言いあったばかりだというのに、なおも悟浄のことを呼びすてない八戒に、悟浄は拗ねたような口調で言った。
 酔いも手伝ってか、その響きはどこか子供っぽい。
 八戒はますます目を丸くしたようだったが、すぐに微苦笑を端整な口許に刻む。
「すみません。その……なかなか、慣れなくて」
「ついでにその敬語もやめねえ? 俺ら、タメなんだし」
「ああ、これはもう癖なんで。誰にでもこうなんですよ僕。だから、……せめて“さん”はつけないようにします」
 八戒は困ったように笑うと、ごまかすように手元の酒を口にした。
 その様子を、悟浄はぼんやりと見つめる。そして、ふ、と短くため息をついた。
 そう――同い年とはいえ、八戒は悟浄が知る同級生たちとは、あきらかにすべてが違っていた。
 悟浄もこの町出身で、高校卒業まで同じ町内ですごしてきたが、ここの住人とはあきらかに異なる雰囲気をかもしだしている。
 酔いがまわっているせいだろうか、今、悟浄の横にいる彼はいつも自分の店で見るときよりも、なにかが違ってみえた。しいていうなら、そう……どこか現実感がない。触れれば消えてしまいそうな雰囲気だ。
 そこまでぼんやりと考えて、悟浄は我に返った。あわてて首を左右に振る。
 ――いったい、自分はなにを考えているのか。
 これはかなり酔ってきているのかと、こめかみを手で押さえる。
「……そういえば悟浄、……は、ずっとこの町で美容師さんを?」
 ぎこちないながらなんとか悟浄の名を敬称なしで呼んだ八戒が、ちらりと悟浄の様子をうかがいながら尋ねる。悟浄は彼に向かい、軽く口の端をあげた。
「いや? 一応、専門学校は東京だし、その後三年ばかしはアッチで働いてたな。で、三年前にコッチに戻ってきて独立したってワケ」
「……東京に、いたんですか」
 どうりでセンスが都会的だと小さくつぶやく八戒を、悟浄は苦笑まじりに見つめた。
「そういや八戒は? 道外ってどっから来たの?」
 悟浄の問いかけに、八戒は口許を引き結んで瞠目した。そして、ゆっくりと目を眇める。その唇が意味深に弧を描いた。
 まるで深い絶望を刻んだような微笑に、今度は悟浄のほうが紅眼を瞠る。
「――東京、です……」
 それ以上の問いかけを、八戒は無言で拒絶しているのが、如実に伝わってくる。触れてはいけない彼の琴線をかすめてしまったのだと、いやでも気づかされた。
「……そ、か……」
 悟浄の胸奥に苦いものがこみあげてくる。それをこらえるよう、悟浄はこっそりと眉宇をしかめた。
 そして、その苦々しい思いを押し流すように、グラスに残っていた酒を一気にあおった。


 ――深かったはずの酔いが、一瞬にして醒めた気分だった。








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